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エミイの宝箱

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エミイと行くフラの旅 ワイアナエ~カエナ岬

★★現地で踊ろう!シリーズ★★

オアフ島の西側 ワイアナエ山脈の懐に抱かれ、HAWAI'I太古のエネルギーを沸々と感じさせるWAI'ANAE。
コオラウ山脈側の熱帯雨林とは一変!荒々しい茶色の岩肌を背に吹く強い風と、果てしなくひろがる紺碧の大海原が奏でるダイナミックな波の音が、心の奥深くまで浄化してくれる…オアフ島の中で私が最も好きな場所。
観光開発とはかけ離れた先住ハワイアンの居住区で、サモアンを主に多民族集落となり治安が案じられているが、日没後が危険なのはどの地域も同じ事。山の神と海の幸に守られた、温厚な人々が暮らすマナに溢れた地域だ。
人間が神様から最初に“火”を手に入れたマーペレや、戦いの神クーを祀り、カメハメハ大王のハワイ統一を祈祷したパワースポットや、鮫神カモホアリイ(女神ペレの長兄)の落とし子ナーナーウエにまつわる伝説のカーネアナ等々、付近にはヘイアウや洞窟が点在する。
ワイアナエのマカハからファリントンハイウェイをさらに進んだ最終地点ヨコハマベイに車を留め、炎天下を約一時間半カエナ岬までハイク!!山肌の細い悪路を落石の危機を避けて一路邁進。ところどころにあるPOHAKU(ポハク)から波動を授かり、チャントを納めながら歩いた。ここ KA'ENAは、フラカヒコ“フラペレ”を継承する私達にとってマストでお詣りしなくてはならない場所なのだ。

タヒチからハワイへカヌーで渡って来た女神ペレ一族は、安住の地を求めて各島を南下してゆく。カウアイ島に見切りをつけてオアフ島最西端カエナ岬に降り立ったペレは、母親ハウメアからスピリチュアルなお告げを受け、兄KALAEOKA'ENA(カラエオカエナ)にこの土地の守り神になるよう頼み込む。以来、KA'ENA「太陽が焼き尽くす熱い場所」と呼ばれるようになった。
ハワイ島ハレマウマウに棲み着いたペレは、長い眠りの中で魅惑的な太鼓とチャントの声に導かれ、その魂は迷いながらあちこちへいざなわれる。カエナ岬にて兄と再会したペレの魂は、ここからカウアイ島に住む愛すべき声の主“ロヒアウ王子”の元へと飛び立つ。
姉ペレからカウアイ島へ至難の旅を命じられたHI'IAKAIKAPOLIOPELE(ヒイアカイカポリオペレ)は、いざカウアイ島へ渡る時に同じくこのカエナ岬を訪れ、守ってくれている兄を見舞う。殺伐としたカエナのビーチで、ヒイアカは黙々とココ椰子の繊維でロープを編み、WILIWILI(ヴィリヴィリ)の木でカヌーを作りあげる。『目的を手に入れるために、困難な局面に対峙した時こそ努力と忍耐が必要である』事を示唆している。
王族を題材にしたフラカヒコ♪KALENAや、アウアナ♪KALENA KAIとして後に歌が生まれるが、根源には女神達の神話が隠されている。
また、ハワイでは、各島それぞれの最西端ポイントから、亡くなった魂が冥界へ飛び立つといわれているが、御先祖により命を保持されている私達にとって、感謝と祈りを捧げるための神聖で希少な場所を共に訪れる事ができたのは光栄だ。スピリットから導かれた!と感じたのは、私が言うまでもない。生徒達の表情と水平線から赤く登り立つPUNOHU'ULA(プーノフウラ)の赤い雲を見れば明々白々だった。
 

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