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エミイの宝箱

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【 KINOLAU 】

"キノラウ"とはハワイ語で神の化身という意味だ。古典フラにも必ず登場するハワイの神々は、特定の動植物に姿を変えて、森羅万象から私達にメッセージを送る。なかでも、フラのために身に付けるレイや、クーアフ (祭壇) に供える草木にはランクが存在し、これを用いる場合にはメレ (楽曲)
によって、一定の規則がある。また、採取がカプ (禁止) とされている場所や時節が存在し、むやみやたらに摘み取ってはならない。
チャントやフラカヒコを舞うにあたり、身につけるべき"キノラウ"とされる植物にはどのような種類があるのか、フラダンサーであれば知っておきたい。10年前、私がクムから出された最初の宿題?!は、9種類の"キノラウ"の葉をハワイ島の山林で採集してくる事だった...。
ハワイ島ヒロの人気デザイナー『 Sig Zane 』 のドレスやアロハシャツのテキスタイルのメインは、"キノラウ"の神聖なストーリーを元に作られている。彼は私のクム Nalani Kanaka'ole の夫であり、『ハラウ・オ・ケクヒ』のカーネダンサーでもある。[写真/ファブリック参照]

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① 'IE'IE
キノラウランク最上級の植物で女神ラカの化身。捧げる祭壇やヘイアウ、イエッイエを取り扱う人間にもランクを要する。細長いオレンジ色の筒状苞に囲まれた小さな花が特徴で、標高600mの奥深い森林に生育。

② 'ŌHI'A
女神ペレの化身。溶岩大地に最初に育つ樹木オーヒッアの木に咲く深紅の花が『レフア』で、丸くふさふさとした線状の花は、炎のようである。この花の蜜だけを吸い、キラウエア一帯にのみ生息する希少な小鳥 "アパパネ" は、何故か真っ赤な色をしている。蕾の『リコレフア』はペレの妹ヒッイアカイカポリオペレの化身。

③ PALAI
女神ラカの化身。俗にパラパライと呼ばれるシダ。清涼な香りが持続するので、古典フラのレイやクウペッエに最も頻繁に用いられる。イシカグマという和名で、伊勢神宮内宮正殿前の参道脇の森にも群生している。

④ PALA'Ā
女神ヒッイアカイカポリオペレの強靭な姿を表す化身。パラエとも呼ばれる。神話の中でヒッイアカが修行の旅へ発つ際、このシダで編んだパウ (スカート) を姉ペレから贈られるが、"友達" と称するパラエとは、実は魔法の力を持つこのパウなのだ。乾燥させた葉を水に浸した液で、カパ (樹皮から作られる繊維) を茶色に染め上げ、古典フラの衣装に用いる。

⑤ MAILE
女神ラカの化身で、一心同体の女神カポ (闇夜や暗黒を司る) のシンボルでもある。愛の告白・儀式には欠かせないレイの素材。艶のある深い緑の葉は、甘いバニラの香りを発し、枯れた後1ヶ月も持続する。

⑥ 'ŌLAPA
女神ラカの化身。歴史的ヒストリーが数多く残るカウアッイ島北部に多く自生する。団扇のような形で、薄い葉と柔らかく"しなる"茎は、微風にも軽やかにそよそよと揺れるため、オーラパとはトップダンサーを指す言葉になった。

⑦ KOA
生命のエナジーを司る神カーネの化身。成長が早く高木となりコアの森を形成する。美しい三日月形の葉は染料にも用いられ、木質は軽く固いため、古代からポリネジアンにとってカヌー作りには欠かせない神聖な樹木であった。また、木を削り兵士達の武器(槍)が作られたので、ハワイ語でKOAには"兵士・勇気"という意味もある。

⑧ KUKUI
作物や豊穣の神ロノの化身。ハワイ州の木であり、フラ発祥の地モロカッイ島の島花。密集した小さな白い花と、シルバーのかった緑の葉が特徴。実の種子はレイに、種子の油はキャンドルや皮膚の保護剤、樹皮は黒い染料、花は湿疹の薬として.....等々、椰子の木と並んで生活に欠かせない有用植物だ。

⑨ LAUA'E
女神ラカの化身。沖縄にも多く自生するオキナワウラボシという和名を持つシダで、草丈は1m以下。古典フラのレイやレイポオには、胞子がついていない若い葉の部分を用いなくてはならない。日陰に生育するものほど濃い緑色になり、浄化の儀式にはティーリーフとともに重宝される。

No Reproduction / Nalani Kanaka'ole
他にも、'ULUやKĪ (ティーリーフ)など化身とされる植物があります。重要な事は、古典フラにおいてはハワイに生育している植物なら"何でもレイにして良いわけではない" という事です。美しい緑色の葉っぱ?!でも、KALO(タロ芋)やモンステラのレイは見た事ありませんよね。

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